８日に行われたブンデスリーガ第１６節のフランクフルト対ブレーメンでは乾貴士が左サイドハーフで先発出場、フランクフルトの４点目を決め、試合終了間際までプレーした。

乾のプレーに対し、『ビルト』では３と及第点が付けられたが、『キッカー』は２.５とそれ以上の点数を与えた。※ドイツメディアの採点は１が最高、６が最低

地元発行の『Frankfurter Rundschau』は、「前半はシンプルなパスミスもあったが、徐々に（エンジンが）フル回転へ。数々の走りとドリブルで相手の守備を切り裂いた。シーズン４ゴール目を決めたが、（その場面は）マイヤーにパスを出すこともできた」とコメント。

この試合、フランクフルトが４－１と快勝し、ここ７試合で１勝のスランプから脱出した。順位表では４位に上がり、勝ち点２７で昨季王者のドルトムントと並んだ。対するブレーメンは８位から１２位に転落。

同日に行われたドルトムント対ヴォルフスブルクではMF長谷部誠が先発フル出場を果たした。長谷部のパフォーマンスに対し『ビルト』はチームメイト８人と同様に及第点の３、『キッカー』は試合序盤にゲッツェをエリア前で倒し、ロイスが直接FKを決めたのが響いたのか、低めの４を付けた。

主審の誤判定がドイツ国内で波紋を呼ぶ試合内容となったが、結果はドルトムントがホームでヴォルフスブルクに２－３で敗れる番狂わせ。ドルトムントはレヴァークーゼンから２位の座を奪え返せず、３位のまま。一方、ヴォルフスブルクは順位を１４位にひとつ上げ、着々と降格圏への差を広げている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121211-00000017-goal-socc

ドイツ各メディアが、ブンデスリーガ第16節の採点を発表した。

　フランクフルトの日本代表MF乾貴士、シュトゥットガルトの同代表DF酒井高徳、シャルケの同代表DF内田篤人の採点は以下の通り（最高点1、最低点6）。

■乾貴士（フランクフルト）
対ブレーメン（4○1）　先発出場、91分交代、1得点
『Frankfurter Rundschau』採点：Ganz okay(十分合格)
寸評:前半は数多くの不注意なパスミスがあったが、やがて変わった。豊富な走行量とドリブルで相手ディフェンスを破った。そして4つ目のゴールを決めたが、その前に（アレクサンダー）マイアーにつなげても良かっただろう。

■酒井高徳（シュトゥットガルト）
対シャルケ（3○1）　先発出場、67分退場
『Stuttgarter Zeitung』採点：4
寸評:不注意かつ熱くなりすぎたファウルで当然の退場処分を受けることに。そうした行為はチームを窮地に追い込んでしまった。

■内田篤人（シャルケ）
対シュトゥットガルト（1●3）　先発出場、70分途中交代
『Revier Sport』採点：5
寸評：先制点を与えた場面はなんと不運だったことか。彼があまりに大きな間を取っており、（相手MF）イブラヒマ・トラオレがその間で右サイドを完全に突き破ってしまった。トラオレが『ありがとう』と言うかのようにヴェダド・イビシェヴィチへクロスを上げた。これ以後も大きなポジショニングのミスを重ね、1対1の競り合いでも目に見えて弱かった。

『Westdeutsche Allgemeine Zeitung』採点：5
寸評：彼にとって最良の日ではなかった。彼は（69分に）スローインすらミスしてしまった！ すでに開始して108秒後には悪夢のスイッチが入ってしまっていた。ジャーメイン・ジョーンズのパスミスの後、素早く戻ってくることができず、厳しい結果を迎えることに。シュトゥットガルトのイブラヒマ・トラオレがそこから速攻し、ヴェダド・イビシェヴィッチが1－0のゴールを決めた。このゴールの後、内田はトラオレがスプリントを仕掛けると追いかけられないこともあった。攻撃でも努力はしたものの決定的なパスを出せず。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121211-00000315-soccerk-socc