ブラジルは初戦のエクアドル戦をスコアレスドローで終え、攻撃陣に不安を抱えるスタートとなった。一方、コパ・アメリカ初出場のハイチはペルー相手に健闘したものの0－1で惜敗。ブラジル戦ではなんとか勝ち点をもぎ取りたいところだ。ブラジルは初戦と同じ11人をスターティングメンバーに起用。ハイチは前線のメンバーを入れ替え、FWケルヴァン・ベルフォールを起用した。

　この試合で最初にチャンスを作ったのはブラジル。3分、エリア手前正面やや左でFKを獲得すると、キッカーのウィリアンが直接シュートを狙ったが、ここは枠の右上に外れてしまった。

　続く14分、左サイドのフィリペ・ルイスが前線左のフィリペ・コウチーニョへタテパスを入れる。ボールを受けたコウチーニョはターンしてドリブル開始。エリア手前で中央にカットインすると、右足を振り抜きゴール左へ強烈なシュートを沈めた。ブラジルは早い段階でリードを奪う展開となった。

　その後もブラジルのペースが続く。29分、右サイドでエリアスからパスを受けたダニエウ・アウヴェスが敵陣深くまで攻め上がり、エリア右横から低いクロスを供給。ニアで受けたジョナスがDF2人を引き付け、ファーサイドでフリーになっていたコウチーニョへパス。コウチーニョが難なくこれを押し込み、ブラジルが大きな追加点を奪った。

　さらにブラジルの猛攻は続く。35分、GKジョニー・プラシドのロングスローを右サイドのD・アウヴェスがカットし、すぐさまアーリークロスを入れる。これをゴール前のジョナスがヘディングで合わせ、ブラジルが決定的な3点目を決めた。

　一方的なスコアになってしまったが、ハイチもなんとか1点を返そうと反撃に出る。41分、左サイドのジャン・ソニー・アルセナがD・アウヴェスをかわしてカットイン。エリア手前左からミドルシュートを放ったが、ここはGKアリソンがなんとかキャッチした。このままブラジルが3点をリードしてハーフタイムを迎えた。

　ブラジルは後半開始からジョナスを下げて19歳のガブリエウを投入した。一方、ハイチは49分にベルフォールを下げ、デュカン・ナゾンをピッチに送り込んだ。

　59分、ブラジルは中盤でエリアスがボールをカットする。そのまま前線にドリブルで持ち上がり、エリア手前で左のガブリエウへラストパス。ガブリエウは冷静に左足でゴール右下に蹴りこみ、リードを4点に広げた。直後の62分、ブラジルはカゼミーロを下げてルーカス・リマ、ハイチはジャン・マルク・アレクサンドルを下げてマックス・イレールを投入した。

　その後もブラジルの攻撃が続く。68分、右サイドのD・アウヴェスがエリア右横からクロスを入れる。これを入ったばかりのルーカス・リマが下がりながらヘディングで決め、チーム5点目を決めた。

　ハイチはいいところのない状況が続いていたが、なんとか意地の1点を返す。70分、左サイドでボールを受けたナゾンがスピードを生かしてドリブル突破。エリア内左深くまで切り込み、マイナスのパスを送ると、走りこんだイレールが右足シュートを放った。一度はGKアリソンが防いだが、こぼれ球をジェームス・マルスランが押し込んで1点を返した。

　しかし、ブラジルは攻撃の手を緩めない。86分には高い位置でボールをカットしたレナト・アウグストが自らゴールを決め、再び点差を5点に広げた。さらに後半アディショナルタイム2分にコウチーニョがチーム7点目を奪取。今大会最初のハットトリックを達成した。このままブラジルが7－1でハイチを下し、今大会初勝利を収めた。一方、ハイチは2連敗でグループステージ敗退が決定した。

　12日に行われる第3戦で、ブラジルはペルー代表と、ハイチはエクアドル代表と対戦する。

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