【Ｆ東京】久保、５・３トップチームデビュー戦いきなり先発も

Ｆ東京Ｕ―１８のＵ―２０日本代表ＦＷ久保建英（１５）が２８日、メンバー入りが濃厚な来月３日のルヴァン杯・札幌戦（味スタ）に向け、トップチームに合流した。
高校１年生ながら練習では遜色ないプレーを披露し、日本代表ＭＦ高萩洋次郎（３０）らチームメートも絶賛。札幌戦ではいきなり先発出場する可能性も浮上した。

臆するところは、みじんもなかった。約１時間半のフルメニューをこなした久保は、ＦＷ大久保嘉らに交じったシュート練習ではクロスからヘディングで決めてみせた。
篠田善之監督（４５）は「しっかりした技術を持ち、見ているところが違う。物おじする感じもなかった」と目を細めた。

昨季から何度かトップチームに合流していたが、この日は３０日のリーグ・広島戦（味スタ）に向けた実戦形式の戦術練習に参加。
途中からサブ組の攻撃的ＭＦに入り、昨季のＪ１得点王ＦＷウタカらと攻撃陣を形成した。指揮官は「限られた時間なので、戦術トレにも入れた。
いろんなことを吸収してくれれば」と説明。トップチーム初出場となるルヴァン杯・札幌戦で、いきなり先発デビューの可能性もある。

“先人たち”も未来に太鼓判を押した。高校２年だった２００３年に当時Ｊリーグ最年少記録の１６歳８か月３日で、広島でのＪ２デビューを果たした高萩は「すごくいい選手だし、気を使える選手。パスも相手の右足か左足か、また足元かスペースに出すのか意識している」と称賛。

大分で、高卒ルーキーイヤーにＪ１で２３試合に出場したＭＦ東も「高校１年でここにいるなんて考えられない。すごいものを持っているので僕が聞きたいぐらい」と舌を巻いた。

３０日はＦ東京Ｕ―２３の一員として敵地でＪ３長野戦に出場予定。来月２日はＵ―２０Ｗ杯（韓国）に臨むメンバー発表。そして、翌３日にはＪ１のカップ戦デビューが控えている。ゴールデンウィークが“久保ウィーク”と化す。（井上　信太郎）

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