サッカー批評 5.18
https://soccerhihyo.futabanet.jp/articles/-/93181
■厳しかった最初のオフサイドルール
さて、オフサイドは1863年、159年前にサッカーが誕生したときから存在するルールだが、当時と現在ではだいぶ変貌している。最初のルールにはこう書かれていた。
「ある選手がボールより前に出たら、即座に『アウト・オブ・プレー』になり、彼はできうる限り早くボールより後ろに戻らなければならない」
1863年の最初のルールでは、「オフサイド」ではなく「アウト・オブ・プレー」すなわち「プレーから除外」という表現だった。「オフサイド」という言葉が一般化するのはしばらくたってからのことである。
この文面からわかるように、現在のような「後方から2人目の相手選手より前に出ていたらオフサイドポジション」というような生やさしいものではない。ボールより前はすべてオフサイドポジションという厳しいものだったのだ。
この当時のオフサイドルールは、現在のラグビーを見るとイメージをつかみやすいかもしれない。ラグビーではボールより前に出てしまった選手はすべて「オフサイド」の状態なので、いったんボールの後ろまで戻らなければ、攻撃だけでなく守備もできない。
おもしろいことに、現代のラグビーでは攻撃より守備時にオフサイドの反則が起きやすい。戻りながらボールのところに突っ込んでいく選手が意外に多いのだ。それに対し、たとえば前方に向かって高くけり上げられたボールを追った選手がキックの瞬間にボールより前にいたかどうかには、あまり神経質ではないように見える。ラグビーにもサッカーのビデオアシスタントレフェリー(VAR)のような制度はあるが、こうしたオフサイドの判定に使われるのを、私は見たことがない。
■最初の重要なオフサイド改革
さて、この「初期オフサイドルール」は実に短命だった。わずか2年数か月後、1866年の2月には、大幅な制限緩和が断行される。「ボールより前にいる選手」は「アウト・オブ・プレー」なのだが、そこに「相手ゴールとの間に3人以上の相手選手がいる場合」にはこの限りではない、すなわち反則にはならないとされたのである。
このルール改正こそ、ラグビーとあまり代わらなかったサッカーを独自の競技にした最初の重要な改革だった。新しいオフサイドルールにより、前にいる選手にパスを渡すことができるようになったからだ。イングランドでは相変わらず下げたボールを受けた選手が力いっぱい前にけり、何人もでそれを追うという「キックアンドラッシュ」戦法が続けられたが、スコットランドではショートパスをつないで相手ゴールに迫る戦法が生み出され、大きく戦術を進化させた。
この後、「自分の前に何人いるかなんて数えられないから、いっそのことオフサイドをなくしてしまおう」という案や、「いや、初期のルールに戻そう」という提案、そしてまた、「1人制オフサイド」の提案など、さまざまな意見が出された。しかし基本的には、1925年に「2人制」に変わるまで、「3人制オフサイド」の時代は60年間の長きにわたって続くのである。
小さな修正が1907年にあった。スコットランドから提案のあった、「オフサイドになるのは相手陣のみ」という改正である。最初は「ハーフライン近くで待ち構えるFWばかりになってしまうのではないか」と反対されたが、この改正も、現代につながるサッカーらしさを生むのに大いに役立った。
■戦術に最大の影響を与えたルール改正
1925年の「2人制オフサイド」は、1世紀半のサッカー史のなかで、戦術に最も大きな影響を与えたルール改正だったかもしれない。これによって戦術の多彩さが生まれ、サッカーが真に魅力のある現代的なスポーツになっていくのである。
変化は劇的だった。1924/25シーズンのイングランド・リーグ1部から3部南・北まで4ブロック全1848試合の総得点4700(1試合平均2.5点)が、1925/26シーズンには同じ試合数で6373ゴール(1試合平均3.5点)へと飛躍的に増えたのだ。守備陣にとっては、悪夢のようなルール改正だった。
以後の「重要なマイナーチェンジ」には、1990年の「並びはOK」と、2005年の「手はオフサイドにならない」がある。以前のルールが、攻撃側と相手ゴールラインの間に少なくとも2人の相手選手がいなければならかったが、1990年の改正では少なくとも2人の相手選手より相手ゴールラインに近くなければオフサイドにはならないことになった。また、手では得点できないので、手だけが後ろから2人目の相手より前に出ている場合には、オフサイドとはならなくなった。
だが「2人制」という基本は、1925年からもう100年近くも変わっていない。(以下略)
https://soccerhihyo.futabanet.jp/articles/-/93181
■厳しかった最初のオフサイドルール
さて、オフサイドは1863年、159年前にサッカーが誕生したときから存在するルールだが、当時と現在ではだいぶ変貌している。最初のルールにはこう書かれていた。
「ある選手がボールより前に出たら、即座に『アウト・オブ・プレー』になり、彼はできうる限り早くボールより後ろに戻らなければならない」
1863年の最初のルールでは、「オフサイド」ではなく「アウト・オブ・プレー」すなわち「プレーから除外」という表現だった。「オフサイド」という言葉が一般化するのはしばらくたってからのことである。
この文面からわかるように、現在のような「後方から2人目の相手選手より前に出ていたらオフサイドポジション」というような生やさしいものではない。ボールより前はすべてオフサイドポジションという厳しいものだったのだ。
この当時のオフサイドルールは、現在のラグビーを見るとイメージをつかみやすいかもしれない。ラグビーではボールより前に出てしまった選手はすべて「オフサイド」の状態なので、いったんボールの後ろまで戻らなければ、攻撃だけでなく守備もできない。
おもしろいことに、現代のラグビーでは攻撃より守備時にオフサイドの反則が起きやすい。戻りながらボールのところに突っ込んでいく選手が意外に多いのだ。それに対し、たとえば前方に向かって高くけり上げられたボールを追った選手がキックの瞬間にボールより前にいたかどうかには、あまり神経質ではないように見える。ラグビーにもサッカーのビデオアシスタントレフェリー(VAR)のような制度はあるが、こうしたオフサイドの判定に使われるのを、私は見たことがない。
■最初の重要なオフサイド改革
さて、この「初期オフサイドルール」は実に短命だった。わずか2年数か月後、1866年の2月には、大幅な制限緩和が断行される。「ボールより前にいる選手」は「アウト・オブ・プレー」なのだが、そこに「相手ゴールとの間に3人以上の相手選手がいる場合」にはこの限りではない、すなわち反則にはならないとされたのである。
このルール改正こそ、ラグビーとあまり代わらなかったサッカーを独自の競技にした最初の重要な改革だった。新しいオフサイドルールにより、前にいる選手にパスを渡すことができるようになったからだ。イングランドでは相変わらず下げたボールを受けた選手が力いっぱい前にけり、何人もでそれを追うという「キックアンドラッシュ」戦法が続けられたが、スコットランドではショートパスをつないで相手ゴールに迫る戦法が生み出され、大きく戦術を進化させた。
この後、「自分の前に何人いるかなんて数えられないから、いっそのことオフサイドをなくしてしまおう」という案や、「いや、初期のルールに戻そう」という提案、そしてまた、「1人制オフサイド」の提案など、さまざまな意見が出された。しかし基本的には、1925年に「2人制」に変わるまで、「3人制オフサイド」の時代は60年間の長きにわたって続くのである。
小さな修正が1907年にあった。スコットランドから提案のあった、「オフサイドになるのは相手陣のみ」という改正である。最初は「ハーフライン近くで待ち構えるFWばかりになってしまうのではないか」と反対されたが、この改正も、現代につながるサッカーらしさを生むのに大いに役立った。
■戦術に最大の影響を与えたルール改正
1925年の「2人制オフサイド」は、1世紀半のサッカー史のなかで、戦術に最も大きな影響を与えたルール改正だったかもしれない。これによって戦術の多彩さが生まれ、サッカーが真に魅力のある現代的なスポーツになっていくのである。
変化は劇的だった。1924/25シーズンのイングランド・リーグ1部から3部南・北まで4ブロック全1848試合の総得点4700(1試合平均2.5点)が、1925/26シーズンには同じ試合数で6373ゴール(1試合平均3.5点)へと飛躍的に増えたのだ。守備陣にとっては、悪夢のようなルール改正だった。
以後の「重要なマイナーチェンジ」には、1990年の「並びはOK」と、2005年の「手はオフサイドにならない」がある。以前のルールが、攻撃側と相手ゴールラインの間に少なくとも2人の相手選手がいなければならかったが、1990年の改正では少なくとも2人の相手選手より相手ゴールラインに近くなければオフサイドにはならないことになった。また、手では得点できないので、手だけが後ろから2人目の相手より前に出ている場合には、オフサイドとはならなくなった。
だが「2人制」という基本は、1925年からもう100年近くも変わっていない。(以下略)
100: 2022/05/18(水) 14:13:34.36 ID:7P2pf2WP0
>>1
ラインズマンを食わせるため
ラインズマンを食わせるため
166: 2022/05/18(水) 14:39:02.20 ID:mNFfnXnQ0
>>1
オフサイドあってもなくてもいいから、もっと点入るようにしてくれ。
90分見て0-0とかおもろくない。
オフサイドあってもなくてもいいから、もっと点入るようにしてくれ。
90分見て0-0とかおもろくない。
2: 2022/05/18(水) 12:25:08.45 ID:XKKR2+ce0
待ち伏せ禁止やろ?
4: 2022/05/18(水) 12:26:29.82 ID:cmHGT1N00
サッカーというたま蹴りをつまらなくしてるルールやね
5: 2022/05/18(水) 12:26:53.08 ID:JXmuKsMc0
早くPKのルールなんとかしろよ
ペナルティエリア内と外での罰が大きすぎるわ
ペナルティエリア内と外での罰が大きすぎるわ
74: 2022/05/18(水) 14:03:33.02 ID:AQ0qEKlg0
>>5
これな
よくこんなルールでやっててアホくさくならんと思うわ
審判のさじ加減でいくらでも勝敗を決められる
あとホーム贔屓のジャッジとかあんなの他のスポーツであるの?
これな
よくこんなルールでやっててアホくさくならんと思うわ
審判のさじ加減でいくらでも勝敗を決められる
あとホーム贔屓のジャッジとかあんなの他のスポーツであるの?
87: 2022/05/18(水) 14:07:14.71 ID:qNLz+elI0
>>5
PAで反則しないと止められない時点で負けてるんだよ
PAで反則しないと止められない時点で負けてるんだよ
6: 2022/05/18(水) 12:27:25.76 ID:RgYHBa1s0
もっともeスポーツに近いスポーツ
7: 2022/05/18(水) 12:27:30.47 ID:4BVbgw1l0
オフサイドできます。
24: 2022/05/18(水) 13:43:47.59 ID:QL1+R6ZC0
オフサイドが無けりゃ
サッカーはクソ詰まんない競技に成り下がる
サッカーはクソ詰まんない競技に成り下がる
37: 2022/05/18(水) 13:49:22.03 ID:DtbAobrT0
PKは1点
ペナルティエリア内のシュートは2点
ペナルティエリア外のシュートは3点
にすれば
ペナルティエリア内のシュートは2点
ペナルティエリア外のシュートは3点
にすれば
51: 2022/05/18(水) 13:56:57.23 ID:sYuu8nhB0
>>37
これもいいよなぁ
単純にゴール枠大きくするのもいい気がするけど
これもいいよなぁ
単純にゴール枠大きくするのもいい気がするけど
83: 2022/05/18(水) 14:06:24.32 ID:f8Xa0zsF0
出る杭は打つという学校現場から生まれた時代遅れな競技だからだよ
スローインが両手上投げなのも同じ理由
本当はクリケット選手が片手でぶん投げてゴールしたりしてた
そうやって出る杭を規制するのがサッカー
スローインが両手上投げなのも同じ理由
本当はクリケット選手が片手でぶん投げてゴールしたりしてた
そうやって出る杭を規制するのがサッカー
85: 2022/05/18(水) 14:07:01.63 ID:EF4zUzGt0
>>83
読売君おはようございます
読売君おはようございます
84: 2022/05/18(水) 14:06:59.92 ID:tlzmwoMN0
7月から変わるんだろ楽しみにしてる
86: 2022/05/18(水) 14:07:05.65 ID:BGE5wg+y0
なんかズルいから
90: 2022/05/18(水) 14:08:40.74 ID:IZA8pyF/0
アイスホッケーみたいに
ゴール裏もフィールドにしろよ
ゴール裏もフィールドにしろよ
103: 2022/05/18(水) 14:13:55.08 ID:QgJyFTgr0
オフサイドが無かったら
2メートル以上のタワー型FWにボール蹴り混むゲームになるから
まあ、つまらないだろうな
2メートル以上のタワー型FWにボール蹴り混むゲームになるから
まあ、つまらないだろうな
110: 2022/05/18(水) 14:17:02.56 ID:JUje6QoG0
>>103
FWだけじゃなく全員2メートルでバスケみたいになりそうだなw
FWだけじゃなく全員2メートルでバスケみたいになりそうだなw
116: 2022/05/18(水) 14:19:00.88 ID:QgJyFTgr0
>>110
もちろんそうなるよ
ターゲットゲームになるはずだから
FWとCBとボランチは確実に高身長だらけになる
今でもCBはプレミアリーグとかだと平均190くらいだが
まあ2m無いと話にならんとかになるだろうね
もちろんそうなるよ
ターゲットゲームになるはずだから
FWとCBとボランチは確実に高身長だらけになる
今でもCBはプレミアリーグとかだと平均190くらいだが
まあ2m無いと話にならんとかになるだろうね
148: 2022/05/18(水) 14:30:12.07 ID:fI3i/6km0
オフサイドない時代
いつあったのか具体的に
いつあったのか具体的に
157: 2022/05/18(水) 14:33:08.54 ID:QgJyFTgr0
>>148
現代版のオフサイドで無かった時代はたくさんあるし
そもそも審判が足りなくてオフサイドの無い地域なんかもあった
オフサイドの歴史は昔NHKで番組に生ったくらいだが
現代みたいなオフサイドの形じゃなかった頃はたくさんあって
その時は放り込みゲーだった
現代版のオフサイドで無かった時代はたくさんあるし
そもそも審判が足りなくてオフサイドの無い地域なんかもあった
オフサイドの歴史は昔NHKで番組に生ったくらいだが
現代みたいなオフサイドの形じゃなかった頃はたくさんあって
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→るろうに剣心
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この記事へのコメント
コメント一覧
パスとかうざったくなるから中盤の選手なんていらなくなる
GKやDFがFWにロングパスしまくればええんやから
なんで人気が無い競技の真似をしなきゃならないの?
あと審判の匙加減なら野球のストライクゾーンの方が酷いだろ
1点あたりがデカいスポーツなのに懲罰にしても報酬にしても過ぎる
PKは0.5点とかでいいんじゃないかと思う
サッカーの改革がスットロイから。戦術はハンドボールやバスケの方が上だし、走る事に関しては陸上競技の方が上。
なのにそういったより優れた技術を取り込むのが遅れてた。取り込んだココ5〜10年で現場のは飛躍的に発展してる。
ペナ内は全部、レッド+間接フリーキックでええわ。
壁の距離と枚数を制限して調整すれば良いんだし。
スレの中で出る杭を打ちまくってーとか書いてる人もいるけど
それこそ野球の方が杭を打ちまくった結果ルールブックが
とんでもないことになっているんだよなw
批判したいだけで言ってる事が的外れなんだよ
オフサイドなくしたら放り込みでゴール前だけのつまらない競技になる
スピーディー過ぎても行ったり来たりでつまらなくなるし
戦術の幅も少なくなる、バスケも実際にやってる戦術はそんなにない
審判も選手も観客も
なぜそんなルールがあるのかわからない系がいくつもあり
リーグを運営もいらないのわかってて変えようとしないから
エリア内の4隅周辺でファールがあったところで、そもそも得点の可能性がほぼ無いはずなのにいきなりPKは酷だよ
狭くしてさらにハンドボールみたいな半円にするべきだと思う
ストライクゾーン審判次第やん
ガチムチの黒人がゴール前に集まってそこに放り込むだけ
強いやつが残って決めるかクリアするかの二択